使い捨てカメラ改造型スタンガン

注意:高電圧が発生します。作業中の感電に気をつけてください。あと、製作するのは自己責任で。



よくある「使い捨てカメラを改造したスタンガン」というのはただ単に最初から付いているコンデンサに充電し、電極間を直接対象物に接触させて電気を流す物ばかりです。
だがしかし、これだと端子間の空中放電など到底不能なので、空中放電する様を見てハァハァする事が出来ません。(危
よって、空中放電できるほどの高電圧を発生させる事が可能な物を作ってみました。

以下やる気の無い図。
全体図
あ、ちなみにコックロフト・ウォルトン回路って書いてあるところから右側に伸びてる二本の触角みたいなのは放電用の端子です。


この図にある、「コックロフト・ウォルトン回路」と言うのは、高圧コンデンサ、高圧ダイオードから成る回路で、交流電圧を昇圧する事が可能です。
使い捨てカメラのフラッシュ回路は、トランジスタで交流を作り出し、それをトランスで300〜400V程度まで昇圧し、それを整流ダイオードを通して直流に戻してからコンデンサに充電しています。
前に述べたとおり、コックロフト・ウォルトン回路では交流しか昇圧する事は出来ません。よって、フラッシュ回路からコンデンサを取り外し、そこにコックロフト・ウォルトン回路を繋いでも高圧電流を得る事は出来ません。よって、整流ダイオードを探し出して取り外し、整流される前の交流を入力してやる必要があります。

途中に入っている押しボタンスイッチとスライダスイッチは、二重にスイッチを配置する事によりポケットなどに入れていたときの誤爆を防ぐための物です。
スライダスイッチと押しボタンスイッチの両方がONにならないと通電しないようにしてあります。


ここで図その2。
ウォルトン・コックロフト回路
コックロフト・ウォルトン回路ってのはこんなんです。凄い見づらいけど。
とりあえず真ん中のはダイオード、その上下の少々離れすぎなのがコンデンサって事でひとつ。
ちなみに、この高圧コンデンサとダイオードの段数を増やせば増やすほど電圧も上がります。
ちなみに私は1KV耐圧のものでコンデンサ・ダイオード共に10個で作りました。
コンデンサの-極とか書いてるけど要はGNDです。電源の-極に直付けでも勿論OK。


放電端子ですが、コックロフト・ウォルトン回路の段数を増やせばその分電圧が上がるので端子間の間隔を広く出来ます。実際に放電させてみて調節してみてください。



秋葉原の千石電商で売っていた透明ケースに入れてみました。てのひらサイズに収める事が可能でしたが、結構入れるのが大変だった・・・

自分で誤爆した時の威力ですが、服の上からでも十分痛いです。
痛さ的には、針で刺されてるような感じかな。別に跡も残りません。まぁ、玩具レベルですね。

スタンガンとして以外にも、持ち運び可能な高圧電源としても使用できるかもしれません。



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